OPUS77

Blog Music Store Sub-Title RSS Feed
« 情熱大陸~葉加瀬太郎 SELECTION~ / V.A | OPUS77 | リラックマ生活―だらだらまいにちのススメ / コンドウアキ »

2004年12月 3日 金曜日

残像に口紅を / 筒井康隆

残像に口紅を
残像に口紅を / 筒井康隆

学生の頃に読んで、いたく感銘を受けた筒井康隆の作品。小説中の文章から文字が1文字ずつ消滅し、同時に世界から何かが消えてゆく。例えば、「あ」が使えなくなると「愛」などが消えてしまう。この実験的設定で、文字が最後の一つになるまで内容のある長編小説を書いてしまうのだから、筒井氏はやはり天才だと思った。後にも先にも、他にこんな作品は無いでしょう。

[残像に口紅を 中公文庫 1986:内容紹介より引用]
「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。

最後の1文字なるまで世界が消滅していく様は感動もの。タイトルにもなっている「残像に口紅を」のくだりは、とてもはかない表現で美しい。これを読んで、「虚構と現実の差は何なのか。実際はあまり差なんて無くって、現実も多数の意思が介在するヴァーチャルの集合なんだな。」なんてことを考えさせられた記憶がある。…で、今本棚見たら、この本無いんだわ。誰かに貸しましたっけ!?

◆筒井康隆 オフィシャルホームページ
 http://www.jali.or.jp/tti/index.html

- 関係ありげなモノ - (自動検索)
2004年12月 3日 02:42 | Permalink | コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

このエントリーのトラックバックURL:  http://opus77.net/mt/mt-tb.cgi/76

 ・無関係な内容のトラックバックは削除いたします。

コメントする

関連情報

Search this site


Recommend

Follow @opus77

This Entry

  • Entry No.164
  • 『残像に口紅を / 筒井康隆』
  • トラックバック (0)
  • コメント (0)
  • 2004年12月
  • Category: 本
  • ブログランキング

Recent Entries

  • 2012年の手帳も「Quo Vadis」にした
  • Starbucks Japan 15th Anniv
  • IRUAL Minimal Skin Case iPhone4
  • English Muffin
  • Steve Jobsを亡くして想うこと
  • ららぽーとの夜
  • 「サンクタム」を観た
  • Beer !!
  • 渋谷スクランブル交差点
  • 「GAIA MEDI シャンプー ティートリー&メリッサ」を買ってみた
  • ダニー・ボイルの新作「127時間」を観た
  • 「わたしの娘を100ウォンで売ります」張真晟
  • 国産エールビール「TOKYO BLACK」
  • マイファンモバイルを買ってみた
  • The Arrival / Shaun Tan
[ more... ]

Tag Cloud

  • QuoVadis
  • Diary
  • Stationery
  • Bookmark
  • Starbucks
  • iPhone
  • Apple
  • Lunch
  • Instagram
  • Square Format
  • Pan
  • Macintosh
  • Steve Jobs
  • Canon
  • 横浜
  • S90
  • LaLa Port
  • PowerShot
  • James Cameron
  • Richard Roxburgh
  • Alister Grierson
  • Rhys Wakefield
  • Cafe
  • Beer
  • 渋谷
  • Shampoo
  • Aroma
  • Eco
  • James Franco
  • Aron Ralston
 
  • OPUS77
  • RSS Feed
  • Creative Commons License
  • track feed _
Copyright ©2004-2011 opus77.net, All Rights reserved.