2005年3月26日 土曜日

ロング・エンゲージメント サウンドトラック- 試聴できます♪
「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督、オドレィ・トトゥ主演の新作、「ロング・エンゲージメント」をワーナーマイカルで見ました。
ストーリーの概要は公式サイトを見ていただくとして、まず印象ですが、恋愛が中心の映画かと思っていたのですが、戦争の描写が多く、婚約者の行方についての謎解きが中心の映画で、予告を見たときの印象とはやや異なる感じでした。特に冒頭はリアルな戦場の描写から入るので、戦争映画としての印象を強く与えられます。
フランス映画って、極端な誇張表現を嫌うことが多い為か、時間の流れが独特なんですよね(ピトフとかリュック・ベッソンみたいな変わり者は除きますよ)。ハリウッドとはまさに対局です。この映画も、緩やかな時間が心地よく流れていました。この時間感覚を楽しめるかどうかで、評価が変わってくると思います。動きのあるカットのカメラワークには、時々ハッと目が覚めるような美しいものがあり、全体に色合いや輪郭が柔らかく映像は優しい感じで奇麗でしたね。ささやかな笑いもちりばめられていてほっとするシーンがあったかと思えば、戦争と人間について考えさせられる悲しいシーンもあります。オドレイ・トトゥの演技は、静かでありながら芯の強い女性を感じさせてくれました。
個の視点で戦争や人生を描き、リアルとファンタジーの境界を行き来するような独特な雰囲気を持った作品でした。ハリウッド流娯楽作を期待する方にはお勧めできませんが、フランス映画流の匂いは独特なものがあるので興味がある方はぜひ一回見てみると良いと思います。
映画自体はなかなか良いものだった気がしますが、色々あって映画の方に意識が行かず、冷静に判断できそうにないので、今回は星の評価無し!!
[☆な☆し☆]
ジュネ監督は、元々近未来SFを得意としていてカルト的な人気があった監督で、「エイリアン4」の監督に抜擢されてSF監督としてのピークを迎えるのですが、ハリウッド流の制作に嫌気がさしたのか、しばらくの沈黙の後に発表したのが新たな方向性をもつ「アメリ」なんですね。そんな経緯があるので「アメリ」の配給権を買い付けたバイヤーは、今回もカルトSFなんだろうと思い、本編を見ないで買いつけちゃったという話があります。お洒落映画として「アメリ」はブレイクして、結果オーライな感じになってしまったのですが、アルバトロスという配給会社は本来そういう路線じゃないんですよね。このバイヤーは「えびボクサー」を買い付けるような人ですから。。。
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