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2009年9月14日 月曜日

人は最期まで明日を見つめる

 人は一生を自分の肉体と過ごす。肉体と精神を切り離して考えたりはしない。実際、肉体の制約によって精神は定義されるし、また、精神によって肉体も変化することができる。そうして、生身の人間として明日の地平を眺めて生きていく。

おじさんの砂時計

 人がこの世を去るとき、体は精神のない抜け殻となる。それを知りながらも残された肉体の行く末を考えるのは、明日を思う事がいかに人間の生きる力となっているのかを表しているように思う。


 人は歩かずにはいられないから、いつも一歩先を見ている。死が差し迫っている者でも、明日の朝、目覚めることを思う。目覚めることの無い朝を思ったとしても、残された者たちがどのように振る舞うのかを想像する。

 これまで、葬祭とは残された者が死を受け入れ、理解するための儀式だと考えていた。本質的にはそれも1つの事実に違いないが、回復の望みの無い者が最期に思う明日...という、別の意味もあるのかもしれない。自分に関する未来のイベントが残っていると思えば、最期の瞬間まで明日を見ていられる。


 肉体が終わろうとも、人間の目線の先に終わりはない。これこそ、生命や意思が後代へ連鎖する原動力だと思う。

 川崎のおじさん。さようなら。

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2009年9月14日 01:40 | Permalink | コメント(0) | トラックバック(0)

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