2009年11月22日 日曜日
やっぱり、エメリッヒ監督・脚本の作品だった...。映像やサウンドの表現は相当に凝ったものですが、如何せん脚本や演出には突っ込みどころ満載。細かい描写はどうでもいいから、なにやら大作っぽいものを観たい方。とにかく破壊や終末世界を観たい方にはオススメします。エメリッヒ監督作品恒例の大統領演説&ホワイトハウスぶち壊しも忘れてはいません。
〜以下、ネタばれ注意〜
エメリッヒ監督作品すべてに共通ですが、性善説や英雄主義満載でゲーム的な内容なので、素直に感動できるのは10代後半〜20代前半くらいの年代だけじゃないでしょうか。そういえば、「インデペンデンス・デイ」もそんな感じでした。当時は、大喜びして観ましたが...。「デイ・アフター・トゥモロー」は、まだ良かったな。あんまり真剣に観ると馬鹿馬鹿しさが溢れ出してくるので、あまり考えないのが吉です。
災害のなかで目先の良心的感情にとらわれ、各人の果たすべき責務や、種の保存という大義を忘れていく登場人物達。あげくの果てにアメリカ大統領まで...。はっきり言って、憎まれ役のように描かれている大統領補佐官のカールが、唯一、大人としてまともな判断を下している人物です。そうか、この作品の裏テーマは、ピーターパン症候群へのアンチテーゼなのか。いや、そんな作為的なものは感じられない。おそらく監督自身がピーターパン症候群なのでしょう。
平等な救済による正義を訴えていた人達ですら、自分たちが助かった瞬間、その後の生存について心配も、犠牲者たちへの感謝も忘れ、なんだかハッピーエンド。本当に、それでいいの!?
ダライ・ラマの描き方もひどい。実在のポジションよりも、自分たちのイメージを優先し、それらしく役割を果たしてくれればOKというノリ。アメコミ原作映画に近い、歪曲した世界。そう考えると、これはリアル・ディザスター映画ではなく、パラレル・ワールドとして観るべきかもしれませんね。
余談ですがエンド・クレジットによると、災害原因の検証において、プレートテクニクスを否定し、地殻移動論を持ち出しているところは、グラハム・ハンコック著「神々の指紋」からインスパイアされているそうです。
主演のジョン・キューザックは、僕の好きな俳優の一人なんですけど、今回はちょっと可哀想でした。もう星1つでいいかなと思ったものの、ストーリーの評価と切り離したうえでCGの表現力を評価して、星2つ。エメリッヒはエメリッヒでした。 [★★☆☆☆]
- 関連リンク -
・映画「2012」 オフィシャル・サイト
・ローランド・エメリッヒ監督作 (Amazon.co.jp)
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